初めまして!NUTMEGのB3のkuriです!今回は、NUTMEGの活動の1つであるブログで、アドベントカレンダー方式にブログ記事を公開していくみたいなので頑張ります。
これまでの記事では、技術的な面や大学生活に関することが多いように思います。今回は私が最近読んだ本という、全くこれまでと毛色が違うようなブログになってしまったのですが、まぁ箸休め程度に読んでいただけると嬉しいです!
もちろんネタバレはできるだけ回避しているため、気になった方は是非読んでみてください。
まず、タイトルにでかでかと書かれている「三大奇書」とは一体何なのか?という点ですね。wikiでは以下のよう説明されています。
三大奇書(さんだいきしょ)は、日本の推理小説・異端文学史上における『黒死館殺人事件』・『ドグラ・マグラ』・『虚無への供物』の3作品を指す。竹本健治の『匣の中の失楽』を加えて「四大奇書」と呼ぶ場合もあるが、それに異論を唱える人もいる。中国における奇書という言葉は本来「面白い、優れた書物」という以上の意味はないが、日本では奇抜な、幻惑的なというニュアンスが加わることが多く、本項での用法では特にその傾向が強い。 参考:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E5%A4%A7%E5%A5%87%E6%9B%B8
このように、小難しい説明がなされていますが要は日本の推理小説の一種であり、その中でも特に奇抜なものを指しているそうです。
今回はそんな三大奇書の中でも夢野久作先生作の「ドグラ・マグラ」を読んでいきました!
今回は「ドグラ・マグラ」を読んでいったのですが、まず本のタイトルである「ドグラ・マグラ」とは九州地方の古い方言のようなもので、意味は「幻魔術」「手品」「トリック」といったニュアンスを持っているものであると本書にて説明がなされました。
また、この本の解釈はとても難しく、私の読んだ解釈も間違っている可能性もあります。この本の解釈についての論文が実際にあるほどに難しいです。そのため、この本を実際に読んでみた方が身近にいたならば、お互いの解釈の説明をしあうといった楽しみ方もあるんじゃないかなって思いました。
ここでは、「ドグラ・マグラ」の簡単なあらすじを紹介します。ネタバレにならない程度に紹介するので、安心してみてね!
「私」は「・・・・・・・・・・・・ブウウーーーーーーーンンンーーーーーーーンンンン・・・・・・・・・・・・」という時計の音で目を覚ました。
自身が何者なのかという記憶の一切を覚えていない状態で、コンクリートの部屋に密閉されていることを知る。
隣室から「お兄さまお兄さまお兄さま」と少女の声があり、混乱する「私」。
まもなく現れた博士から、「私」は「精神異常を利用した犯罪」に関与していると説明される。そして博士は「私」が自分の名前を思い出すことで全ては解決するという。
「私」は自身の名前を思い出すために博士の書いた「キチガイ地獄外道祭文」「地球表面は狂人の一大解放治療場」「絶対探偵小説 脳髄は物を考える処に非ず」「胎児の夢」「空前絶後の遺言書」「心理遺伝論附録」を読んでいく。
これらの書籍を読んでいくことで、主人公は自身に関する内容を徐々に思い出していく。
といったストーリーラインによって構築されています。
ここからは読んだ感想なのですが…
まず本っっっっっっっっっ当に読むのに苦労しました!
まず作品自体が結構古いものなので、文体がかなり現代の本とは離れたものになっており、本に結構慣れていないと読むのが難しいのではないかと思いました。
その他にも、単純に内容が難解であるという点。その他にも作中で「私」は「阿呆陀羅節、新聞記事、論文、遺言書」の形をとった文章の数々を読む必要があるため、かなりの読解力や、文章への慣れが要求されているように感じました。
内容については、とても面白く特に最後のどんでん返しには心を躍らせるものがありました。本書における重要なワードとして「胎児の夢」と「先祖の記憶の遺伝」、「脳髄論」がありますが、これらの内容が物語の結末を暗示しており、難解さに隠された本書の面白さの一端に触れることができたんじゃないかと思っています。
時間があるなら、もう3周ほど読んで物語の構造をしっかり把握したいな~って思ってます。
今回のブログでは私が最近読んで印象に残っていた本である「ドグラ・マグラ」について述べていきました。
この本自体は普通に図書館や電子書籍でもあるので、今回のブログで気になった人がいるのであれば読んでみてください!
また、自分自身がそうだったのですが、普段の生活においては、意識して本を読まない限りこう言った文芸作品に触れる機会は少ないでしょう。そのため、久々に本を手に取り、中の文章を読んだ際には、大きな感動がありました。
そのため、このブログをここまで読んでくださった方々が日常に新しい刺激や感動を求めているのでしたら、「ドグラ・マグラ」に限らずともこのように読書をしてみることが手助けになるかもしれません。
初めてのブログで、手探り状態で書いており、いろいろ至らない点があったと思いますが、ここまで読んでいただきありがとうございました!
明日は別の人がブログを書くので、楽しみにしていてください!