活動の様子

【失敗談】NUTMEGのtimes文化を制作局に持ち込んでみたら上手くいかなかった話

【失敗談】NUTMEGのtimes文化を制作局に持ち込んでみたら上手くいかなかった話

はじめに

こんにちは。技大祭実行委員のうち、制作局と情報局NUTMEGを兼局しているB3の榑林丈です。 制作局所属ですが情報局にも参加しており、かれこれ3年目の浮気者となってしました。

今回は「NUTMEGのtimes文化を制作局に取り入れてみた結果、思ってたほどうまくいかなかった話」を紹介させていただきます。 このブログはこれから新しいチームを立ち上げたり、チームに新しい仕組みを導入したりする人にとって参考になればいいなと思ってきました。

失敗は誰にでも起こりうるものです。その過程で多くのことを学び、同じ過ちを繰り返さないようにすることができると言われています。しかし、失敗を経験すること自体は辛いものであり、できる限り経験しないように世の中を立ち回りたいものです。そこでこの失敗談ブログを活用してもらうことで、人生全て上手くいくのではないでしょうか。

そもそもtimesとは

「times」とは分報のことです。 分報とは、日報の"分"バージョンで、1日の終わりに業務終了後で1回報告する日報とは違い、より細い単位で進捗具合や興味のあることをSlackで発信できる場のことです。

具体的には、Slackでメンバーがそれぞれのchannelを持ち、Twitterのようなノリで好きなタイミングで発言していきます。

NUTMEGでのtimesの活用用途

timesは元々Slackの機能ではありませんが、多くの企業が導入しているのに習って自主的にNUTMEGでも取り入れ、発言している文化があります。

さまざまな人が情報共有からご飯やサウナの誘い、性格や名前診断まで幅広いトピックについてtimesを活用しています。それらの発言を見ることで、個々の興味関心や、アンテナを張っていることなどを把握することができます。 パブリックな場で情報を共有することにより、個人の学びがチーム全体の学びにつながると考えています。そのため、timesは全体channelとDMの間の役割を果たしています。

また、スキル向上や学習の効率化を目指す上で、情報のインプットとアウトプットの両方を3:7の割合で行うことが、記憶を定着させるのに良いといいますが、その重要なアウトプットの場としても活用されています。

times文化を制作局に持ち込んでみた

ここで、timesは先述した通り多くの利点があることに着目し、制作局での導入を始めました。 制作局はデザインツールを頻繁に使用するためツールの使い方が分からない時や、新しい知識の蓄積やテンションが下がって自己肯定感を回復させる時などにtimesは適切な環境だと考えました。 導入に伴って、制作局にもtimes文化が根付き、成果物の進捗状況や分からないことの共有が積極的に行われると期待していました。

しかし、導入して半年経ち、

予想通りにはなりませんでしたっ

世の中そんな甘くはないですね。 導入してみた制作のtimesでは、以下のような課題が生じました。

  • timesの発言があまりない →みんなが発言していない状況で、発言することは勇気が必要ですよね
  • 投稿内容に対してのレスポンスが遅い →LINEなどでも同様ですが、返信遅いと内容の鮮度が落ちていくものです
  • 返信がリアクションのみ →寂しいですね。何かジョークを言っても単にニコ( ´ ∀`)とリアクションされた時のような虚無感があります

このような状況で成功したとは言い難い状況に 直面しました。 ここでtimesがNUTMEGに根付いたのに対し、制作局に根付かなかった理由を考えました。

  • NUTMEGのメンバーは常にパソコンを触っていて、迅速なレスポンスのため会話のテンポが速い
  • リアクションだけでなく、文章で返信することでより充実した会話になる
  • NUTMEGは各プロダクトの開発チームチャンネルなどが存在し、Slackを使用するハードルが低い
  • そもそも制作局に根付くまでに時間がかかるため、判断するには早すぎた可能性がある

そこで、制作局でもtimesを根付かせるために、自分のtimesで呟くことで全体的なハードルを下げたり、他の人が何か発言した際にはスレッドで反応したりするなど、timesの活性化を試みています。 これによって徐々に制作局でもtimesの文化が根付き、情報共有や進捗報告、そして自己肯定感の向上につながることを期待しています。

timesの他のchannel

timesの内容について書いてきましたが、他にも様々なchannelが存在します。 参考として見ていただければ幸いです。

特殊なチャンネルの紹介

全体連絡 : 全体への連絡をするチャンネル

help: 分野を問わず助けを求めれるチャンネル

sharing: 対象を問わずシェアしたい内容を投稿するチャンネル

筋トレの部屋: 筋トレを行いたい人のためのチャンネル

new_reaction: 新しいリアクションを試すためのチャンネル

ハッカソン: ハッカソンに参加する際のチャンネル

おいしいごはん: 食べた美味しいごはんについてひたすら共有していくチャンネル

結論

今回はtimes文化を制作局に持ち込んでみた結果、予想通りには上手くいかなかった話についてブログを書かせていただきました。 この経験から、アイデアや文化がどのコミュニティーにも同じように機能するわけではないことを再認識しました。そこでただ違うからと諦めるのではなく、対応策を見つけることが重要だと感じました。 コミュニティーに新しいアイデアを浸透させるのは困難なことだと思いますが、この記事がチームに新しい仕組みを導入する人などの役立てば幸いです。